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type4. 固定制/担任制 ⇔ 予約制/非担任制
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■固定性と担任制、予約制と非担任制は必ずしも同時に存在するわけではないが、方向性が似ているのでまとめた。
このうち、時間が固定性である場合、講師も担任制であることが多い。時間が予約制の場合多くはないが、講師は固定性という場合もあるが、基本的には自由に講師を選ぶことのできる形態が多い。
どちらのスタイルを取るかによって、経営方針が変わってくるので、経営者の方は慎重に検討する必要がある。 |
固定性/担任制 | 予約制/非担任制 |
イーオン | NOVA |
シェーン | リンガフォン |
ブリティッシュカウンシル | ECC |
ジオス | |
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■経営上、メリットの高いのは固定性/担任制だ。 これは、時間と場所、講師を決めることによって、レッスンを確実にプログラム化することができる。プログラム化することができるとばらつきのない回転率を見込むことができるので、収支計算が容易、かつ、高い確実性を持つことができる。
サービスとして顧客のニーズによりよく答えることが可能なのは、予約制/非担任制だといえる。なぜなら、顧客側からは選びたいときに、選びたい講師でレッスンをすることができれば、束縛感を感じずにスクールに通うことができる。顧客ニーズには合っているので、マーケティングで打ち出していくには固定性/担任制よりも強みがある。
やり方次第では収支計算も確実性を上げることができるだろう。 ■固定性、予約制にかかわらず、振替制を設けるかどうかはスクールにとって重要なポイントでもある。
特に固定性の場合は、決まったクラスでレッスンが進んでいくためにレッスンそのものを振り返ることは時間的にも、講師的にも、中小規模のスクールならスペース的にも難しい。
しかし振り返ることが一切できないとなると、サービス的にも、法的にも苦しい部分がある。 一方の予約制では、振替を設けることはいともたやすいが、期間に対する金額の比率を考えると、月換算の顧客単価は下がることになるので、経営上好ましいとは言い切れない。
このあたりは、「その月内に消化」とか、「1ヶ月以内に消化」というような独自のルールを定めている場合が多い。 振替はサービスとしては必要であるし、顧客は当然の義務と思っているであろうから、まるで無視するという方法は無理があるが、その中身をよく検討しないと思わぬ落とし穴にはまることになる。
■ECCは時間帯を予約するというよりは、講師を予約するという手法が全面的で、人気の高い講師が予約も取れない状況に陥る反面、人気のない講師は淘汰されていくという興味深いシステムを取っている。
リンガフォンはさらに、講師はもとよりレベルとレッスン内容によって一覧が見やすく表示され、ビジュアルからレッスンを選ぶことができる。生徒にとっては非常にわかりやすいシステムである。
両校もこのあたりのスタイルは特化しているものが上手く機能している。スクール独自のスタイルを構築する必要性の高さが伺える。 |